导演:『宋代史から考える』編集委員會
本書は「宋代中國」という時代・地域を、十~十七世紀に「中國」の内實や境域が複雜に變遷する中で、その歴史上にいかに位置づけるかを論ずる試みである。 同樣の試みとしては、日本國内では二〇〇九年に刊行された『宋代史研究會研究報告第九集『宋代中國』の相對化』が擧げられ、またより早い時期の成果としては、Morris Rossabi,ed., China among Equals:TheMiddle Kingdom and Its Neighbors, 10th-14th Centuries.やPaul Jacov Smith and Richard von Glahn,The Song-Yuan-Ming Transition in Chinese History,Cambridge.が存在する。これらの先行する論集は、いずれも〝「宋代中國」をその鄰人たちや後...(展开全部)